持続可能な社会づくりと図書館」〜 図書館が展く十勝の未来
10月23日(日曜日)とかちプラザで友の会20周年記念講演会があり、講師の太田剛氏から現在多くの図書館が置かれている状況が伝えられ、利用者、ボランティアとして関わる私たちができること、気をつけなければならないこと、など多くの興味深い実践例が紹介されました。予定していた2時間ではまだまだ足りないくらい、内容の濃い、気持ちの揺さぶられるいいお話でした。その全てをお伝えすることはできませんが、順不同ですが掻い摘んで書き留めましたので、ご覧になって下さい。
7年前に幕別町十勝に来て幕別図書館に関わっていた。「まぶさ」では図書館に「編集」という概念・作業を持ち込んだ。市民にいい図書館は何かを理解してもらうために、シンポジウムやワークショップを開いてきた。「今だけ,金だけ,図書館だけ」でいろいろなことが動いている事例があまりに多いんじゃないのかと気になった。
SDGs- 個々の地域がそれぞれ動くのではなく、社会を持続させるために図書館が核になる。
「ソーシャルイノベーション」がキーワード
具体的な例としては
*ミラータイム
ミラータイムでは、障がいのある方の社会参加、自立を促進していて、本の装備(フィルム)を委託した。他の業者より、安く 早くて綺麗。そこで仕事を重ね、自信を持ち会社員として就職。長い眼で見たら障がい者が納税者になった。
それまでは東京に発注していた図書館の書籍を、地元で調達することに仕組みを変えた。そこで地元の本屋さんも仕事を続けられることになった。息子さんが家業を引き受けてくれるようになった。
良い社会のために、新しい仕組みを生み出し、変化を引き起こす、そのアイディアと実践。それによって本当の意味での持続可能な、『みんながみんなを支える社会』
が実現する。
幕別モデル ソーシャルイノベーション
幕別図書館との関係:
*まぶさ LINK
https://mcl.makubetsu.jp/index.php/main-mbs/287049-mbs-profile-00
文化イベントをコンテンツとしてアーカイブにしていく←街の財産
*バーチャル本棚 LINK
https://mcl.makubetsu.jp/index.php/2014-03-26-11-05-05/285056-2014-03-25-11-28-28
*田中一光デザイナー LINK
https://npo-plat.org/tanaka-ikko.html
*太田さんの師匠 松岡正剛氏 (書評サイト「千夜千冊」の執筆)LINK
https://ja.wikipedia.org/wiki/松岡正剛
*LENコード(カメレオンコード)
カメレオンコードは、バーコードや電子タグに代わる基盤技術
図書館と地域を結ぶ協議会
「図」&「地」とんち
編集工学が想定する編集型循環経済マップ
「図」と「地」
code とmode モードを変えたらどうなるか?→ 「お陰様で7周年」:別紙プリント
一例として、ゆすはら雲の上図書館(隈研吾設計)週末2000人利用 家族づれ、3世代の利用 LINK
図書館ができたことにより観光協会発足(ランチを食べるとことがなかったので食堂ができ始めた)
カテゴリー別(テーマ別)の書架 (いろは)
小説・児童書をあえて3割。教養を共有する、という意味では教養本を多く所有
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伊万里市民図書館(Friendsが計画)
会費を取るのでフレンズが20万寄付。図書館員の仕事はしない。
https://www.library.city.imari.saga.jp/?page_id=234
図書館フレンズいまり
の活動はこちら
http://friendsimari.livedoor.blog
武雄市の図書館の目論見(佐賀)スタバを入れてツタヤのリンク付け図書館の現状は厳しい。
日図協の調査 : まちづくりに関わっている図書館400以上
『図書館自由憲章』民主主義国家であれば国連の事務憲章
警察に図書館が貸出履歴を出すか?7割が出すという回答。
文部科学省から拉致問題の本を充実させるという政治介入 があった 日図協反対
図書館の自由度が脅かされている
レジリエンス
持続可能な社会を構築するために「回復力」「復元力」
例:宮崎県椎葉村「カテリエ」 LINK
https://katerie.jp
未来と図書館研究所
ジャック・アタリ 経済学者
中島岳志 著『思いがけず利他』
LINK
https://forbesjapan.com/articles/detail/48673
意志や利害計算や合理性の「外」で私を動かし、喜びを循環させ、人と人をつなぐものとは?
次の10年ができるように友の会の皆さんにも頑張っていただきたい!
20周年を記念し。支えてくださった皆さんへの感謝。初代会長・青柳さん。参加してくださっている息子さん紹介。
日本津々浦々に足を運び、地域の構造化、デザインに助言をされている太田氏を迎え、有意義な時間を過ごしていただきたい。
当日やむなく欠席した方で、配布された講演会資料をご覧になりたい方は数部コピーがありますので、お問合せください😀
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